ゆりたこの漫画紹介

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君は武道館に立てない アイドル沙也加の最後

君は武道館に立てない1巻を読みました。

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この話は、武道館に行くことを望むアイドルたちが、夢をあきらめる過程を描いた悲しい漫画です。

 

1話から読んでたんですけど、ホントに悲しい。

「あきらめなければ夢は叶う」「努力は報われる」が声高に叫ばれる世の中、それを本気で信じやり遂げてき人達が、汚い大人達にぺシャリと潰される姿は本当に悲しい。

 

夢を諦めればこんなことにはならなかったのか?

 

残酷だけど突きつけられる答えとともに、登場人物の1人である沙也加の末路をネタバレありで語りたいと思います。

この記事は君は武道館に立てない さやか ネタバレ あり でーす

 

①沙也加は夢をあきらめればよかったのか?

②沙也加は枕営業をすればよかったのか?

③「消息不明」という意地悪な結末




ネタバレありです。



①沙也加は夢をあきらめればよかったのか?

 

20代後半の沙也加は、所属するグループが毎回解散にあい、そのたび新しいグループに行って…を繰り返してきたアイドルです。

アイドル業の収入はほぼなく、かけもちしてるバイトで生計を立てているので、そろそろアイドル業だけで生計を立てたい…と思っていました。

 

もうこの時点であきらめるタイミングあり。 

 

生計立てられないならあきらめる。

オーディションに落ちて向いてないと悟ったらあきらめる。

 

けれど沙也加はあきらめなかったのです…

 

沙也加はついに良さげな事務所へ所属できることになりますが、取引先と…接待を、マネージャーから持ちかけられます。

 

あきらかに枕営業に近いような、怪しそうな案件。

それでも、夢に近づけられるなら…と沙也加は引き受けます。

 

それからギャラ飲みをすることに。

お金はいっぱいもらえますが、後ろめたさもいっぱいです。

 

この時点でも夢をあきらめるタイミングはあった。

しかし沙也加は自分に「アイドルになるため」と言い聞かせ、遂には枕営業をすることに。

 

でも結局できず、相手を傷つけて逃げ出します。

 

別に逃げるのはいいんですが、ここまでくると遅い気がします。

怪しげな接待を持ちかけられた時から、アイドルになることをあきらめればよかった気がします。



結果論ですが。



②沙也加は枕営業をすればよかったのか?

 

沙也加が枕営業をしなかったことにより、色々あって薬物使用の疑いをかけられます。(沙也加はホントに薬物やってない)

 

これをマスコミにリークされ、謝罪会見みたいなことを開くことになります。

そこで沙也加にとって悲しいことがあり、彼女はやっとアイドルになることをあきらめます。

 

枕営業」という、手軽に若さと性を搾取しようとする人間が悪いんですけどね。

沙也加はしなくてよかったんです。




③「消息不明」という意地悪な結末

最終的に沙也加がどうなったかわからないというオチがほんとひどい。



事務所から見放され、古参ファンから見放され、親からも見放され、「沙也加さんは消息不明」のナレーションで終わり、この漫画を書いてる作者からも見放される。



ひどすぎるよ…!

 

ただこれが現実なんだなと思う。



日本人は無責任に「あきらめなければ夢が叶う!」

「努力は人を裏切らない!」と声高に主張するけど、実際夢を叶えられるのは一部の人だけですから…

 

 

 

やりきれない世の中。

売れるために、お金を掴むための知識と戦略(枕営業は論外)が必要ですね…