ゆりたこの漫画紹介

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ひぐらしのなく頃に巡 を読み終えて

ひぐらしのなく頃に巡の最終回を読んで、終わっちゃったな…と喪失感が半端なかった。

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ひぐらしのなく頃に 巡 (4) (角川コミックス・エース)

この表紙の時の沙都子が、あの手この手で雛見沢の仲間を殺すところにめちゃくちゃイライラしてたはずなのに、終盤沙都子の辛さに同情してしまった。

 

以下3つで解説していきます。ネタバレあり

 

①アニメの業卒とは違うラスト

梨花の孤独を埋めるには

③沙都子が悟史が背負っていくもの

 

コミカライズ最高でした。

 

①アニメの業卒とは違うラスト

アニメひぐらしのなく頃に 卒の終盤は、梨花沙都子が殴り合うという、違う私が見たかったものはコレジャナイ!感がすごかった。

なんで親友である2人の殴り合いを見なければならない。

 

でも巡の終盤は、梨花と沙都子の追いかけっこから始まり、梨花ちゃんが何度もループしてきたからこそ得た忍耐力で沙都子を追いつめる話になっており、これが見たかったんだよ!となった。

圭一をはじめとした部活メンバーと梨花が力を合わせ、沙都子をとめる。

こういうのがみたかったんですよ。

 

そして悟史くんが目覚めた、それだけで世界が180度変わり、圭一と悟史がゲームで戦うという夢のようなシーンも見せてくれた。

詩音と悟史のイチャつきもめちゃくちゃよかった。



梨花の孤独を埋めるには

梨花は無印の時、術はなかったとはいえ、何十回も圭一達を見殺しにしたよね。

そのことについては?ん?ってところがちゃんと言及されていてよかった。

 

また、アニメ版ひぐらし卒の最終回の「私(梨花)とあなた(沙都子)は世界でたった2人 ループを経験したもの(セリフうろ覚え)」のセリフ好きなんだけど、巡でも使われててよかった。

いくら雛見沢の皆と幸せに暮らしても、梨花はループ経験者という事実は変わらず、その経験を共有できない孤独はある。

でも、沙都子も同じループ経験者だからわかってあげられる。

こういうのっていいなぁと思った。

 

③沙都子が悟史が背負っていくもの

巡では、沙都子が何度も雛見沢の皆を殺した罪、にもちゃんと言及されていてよかった。

殺した皆が今私を許し笑っていてくれている、私は殺した感覚を覚えているのに(うろ覚え)って言ったのに対し、梨花は寄り添い共感してあげたのがよかった。

 

 沙都子もだが、悟史にも叔母殺しの業がある。

 アニメ版ではそこに触れられていなかったが、巡には不思議と大丈夫だと感じさせる雰囲気があった。

 たぶん巡の最終回の悟史の顔が頼もしかったこと、そして詩音が支えてくれるだろうという安心感があるからだろう。

 

「業」と「卒」の言葉の伏線回収がよかった。

 

ホントに、とまと先生、コミカライズお疲れ様でした!